のみぐすりは比較的に作用が穏やかで、保存性が良い特徴があります。しかし、その反面『効果が出るまでに時間かかかる』・『薬によっては胃腸や肝臓に障害を起こす』といった欠点もあります。薬の製品や成分によっても多少違ってきますし、個人差もありますが、薬の効果が現れる速さは液剤が最も速く、以下おおまかに、散剤(細粒・顆粒剤)、カプセル剤、錠剤の順となります。
剤形
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特徴(○:利点、△:欠点)
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細粒
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1種類又は2種類以上の粉薬を均等に混ぜたもの。
〇:症状に合わせて投与量が調節でき、高齢者や小児が飲みやすい。
△:薬そのものの味やにおいが出てしまう。飛び散りやすい。
口の中にくっついてしまう。
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顆粒剤
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細粒を飲みやすいように加工し、粒子の大きさをそろえて顆粒状にしたもの。表面をコーティングして、苦味やにおいを抑えたものや、コーティングの厚みを変えて、成分が溶け出す時間を調節したものがある。 |
ドライシロップ
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小児が飲みやすいように、甘味のつけられた粉薬。水に溶かして、シロップにして飲むこともできるし、そのまま適量の水で飲むこともできる。 |
液剤
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薬を液体に溶かしたもの。シロップ剤や懸濁剤などがある。
≪シロップ剤≫糖液などに溶かして飲みやすくしてあり、小児用によく用いられる。水で薄めて飲むこともできる。
〇:薬の成分が溶けているため、他の薬に比べると効き目が速い。
△:水を加えて作っている場合もあるので、長期間の保存には適さず、持ち運びに不便。 |
<薬が飲みにくい場合>
原則的に、薬は水や白湯で飲みますが、飲みにくい場合にはジュースやゼリー・アイスクリームなどを使う方法があります。ただし、種類によっては、混ぜない方が良いものもあります。(紙ふうせん 第45号『小児の薬の飲ませ方』を参考にして下さい)また、長時間混ぜたままにしておくと、薬が変化してしまったり、味が変わってしまう場合があります。飲む直前に1回分だけ溶かして飲ませるようにしましょう。
<気をつけること>
薬は高温・湿気・光に弱いので、直射日光の当たらない、湿気の少ない、涼しいところに保存して下さい。
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