第45号 2005.2.25
今回のテーマ (特集)薬ののませ方(小児)・ブロッコリー

小さな子どもをもつお母さんは、薬を飲ませる際に何かと苦労されると思います。また、子どもさん自身も味の感じ方は、個人個人で違うように思われます。今回は薬の基本的な飲ませ方に注目してみたいと思います。
粉薬の飲ませ方
乳児 ・少量の水で練って、きれいな指で上あごや、ほほの内側に塗りつけ、最後に水を含ませて薬を飲みこませて下さい。
・ミルクに混ぜると、味が変わりミルクを嫌いになる恐れがあるため避けて下さい。
幼児 ・粉薬に水を少量(10~20ml)加えて溶かして飲ませて下さい。
・食べきれる量の好きな食べ物などに混ぜて飲ませて下さい。
・おかゆ、うどんなどはそれ自体が主な栄養源となる為、薬を混ぜることにより「おいしくない」と感じると食べなくなる恐れがあるため避けて下さい。

避けていただきたい飲ませ方
お薬 飲食物 どうなるの?
クラリシッドドライシロップ 酸味のあるジュース 酸性下で不安定なため、苦味も増量し、力値(お薬の効力)も低下する
セフゾン細粒小児用 粉ミルクや鉄分いっぱいの牛乳 鉄分により便が赤くなり、吸収が若干低下する
オーグメンチン小児用細粒 牛乳や乳製品 吸収が低下する

お母さんへ
薬を飲むことは、病気を治すために必要であることを、お子さんへ話してあげて薬が飲めたらほめてあげて下さい。薬が飲めたということが自信になり、自ら進んで治療を受けることができるようになるはずです。


  ブロッコリーはアブラナ科に属し、旬は冬から春先。私たちが食べている部分は、花を咲かせるために栄養を蓄えたつぼみであることをご存知ですか? アブラナ科の野菜だけに含まれる「スルフォラファン」(辛み成分)によるガン予防効果が、野菜の中で最も高いことが明らかになっています。人間の体には、元々発がん物質を無毒化するための酵素がありますが、このスルフォラファンはその酵素に働きかけることで、発がん物質を無毒化し、体外に排出する効果があるとされています。その中で最近注目を集めているのが、スプラウト(新芽)。ブロッコリー・スプラウトに含まれるスルフォラファンの活性は、成熟したブロッコリーを上回り、特に発芽3日目のものが最も効果が高いといわれています。 ブロッコリーにはこの他に、ビタミンC・Eも豊富に含まれるため、免疫機能を高め、ストレスへの抵抗力が強くなり、美肌効果も期待できます。またケルセチン(ポリフェノールの一種)やβカロテンによる抗酸化作用、食物繊維による便秘改善の効果もあります。ただし、鮮度がおちやすいので、早めに食べるようにしましょう