第49号 2005.10.25
今回のテーマ (特集)夜尿症(おねしょ)・栗

夜尿症
おねしょ

 子供さんの成長には個人差があるので、「何歳までおねしょをしていたら夜尿症か?」ということは断言できませんが、4〜5歳以後になってもおねしょが多くみられる場合を「夜尿症」といいます。どの年齢でも男の子の方が多い傾向にあります。夜尿症は必ずしも病気と考える必要はありませんが、本人も気にしたり、集団生活で困ったりする場合があります。 原因としては、遺伝的なもの・膀胱の機能や成熟の遅れ・ 精神的ストレス・先天的な膀胱の機能障害などがあります。

☆治療

治療の3原則は、「あせらない」・「おこらない」・「起こさない」
@あせらない  子供の成長や発達には個人差があるので、あせらずに時間をかけて、治ってくるのを待ちましょう。ほとんどの場合、自然に治ります。
Aおこらない 年頃になると本人も気にするようになってきます。失敗してしまったことと、おこられたことで自信を失ってしまい、逆に治りにくくなることもあります。失敗しても優しい気持ちで励ましてあげましょう。成功したときには必ずほめてあげて、徐々に自信をつけさせてあげてください。
B起こさない 夜中に起こしてトイレに行かせることは、睡眠のリズムをくるわせます。深い睡眠は尿を濃くするホルモンの分泌を高めたり、膀胱の機能を発達させたりします。起こしてしまうとその時は良いかもしれませんが、結果的には、排尿機能の成熟を遅らせることになります。

☆薬物治療

@抗利尿ホルモン(デスモプレシン)の点鼻
尿を濃くして尿量を減らし、夜間の尿量を膀胱に入る範囲に維持します。 水分の取りすぎ、または薬の使用量が多い場合に水中毒(過剰な水分が体にたまること)が起こります。頭痛や吐き気、嘔吐、むくみなどの症状が出たらすぐに医師または薬剤師に相談して下さい。
A抗うつ薬(トフラニールなど)
抗利尿ホルモンの分泌を促進したり、尿を多く膀胱にためられるようにしたり、尿意で目覚めやすくしたりします。
◎薬の使用については、かかりつけの小児科の先生に相談してみましょう。


  秋の味覚の代表とも言える、天津甘栗やマロングラッセ、モンブランなど、私たちの生活で栗はとても身近な物になっていますね。
栗はブナ科に属する木の実で、他の木の実と同様に葉の光合成で作られた栄養分、根から吸収された栄養分が蓄えられています。主成分はデンプンですが、ビタミンA・B群・C、カルシウム、鉄分、カリウム、ミネラルなどが、全体的にバランスよく含まれています。これらの栄養素によりいろいろな効果が期待できます。筋肉や骨を丈夫にし、腰・膝の痛みをとり、むくみを改善します。胃腸を丈夫にし、慢性の下痢を改善します。身体を温め、血液の流れを良くする事で動脈硬化、脳卒中、脳血栓を予防します。肌の調子も整えます。また食物繊維も豊富に含まれているので、便秘の解消や血糖値の上昇を抑えることで糖尿病を予防する効果が期待できます。そして、最近注目なのが、栗の渋皮。これには多くのタンニンが含まれ、抗酸化作用があるので、老化の防止、ガン予防に効果があります。栗はおいしいだけではなく、いろいろな栄養を手軽に摂れますが、糖分を使った食べ物も多くあるので糖分やカロリーの取り過ぎには気をつけましょう。