第35号 2003.5.25
今回のテーマ (特集)虫さされ・梅干

 虫さされ
暖かくなると、人間と同じように虫たちの動きも活発になってきます。そこで気をつけたいのが、虫さされ。どんな種類の 虫たちに刺されるのでしょう。
虫さされの種類と症状
○虫刺症型
血を吸うもの 刺すもの
ダニ イエダニ
マダニ
ツメダニ
その他 カ ブヨ アブ
ネコノミ
ハチ
アリ

蚊がどのように人を感知するかというと・・・
・呼気から発散される炭酸ガスを遠くからキャッチする。
・皮膚の匂いをキャッチする。
・体温をキャッチする。
このため、暗闇でも刺すことができるのです。

○接触皮膚炎型:ドクガ(※1)の持つ毒針毛などに触れることで起きる皮膚炎
※1・・・ツバキ、サザンカ、サクラなどにつくドクガの幼虫(=毛虫)

虫の種類 症状
赤く腫れ上がり、強いかゆみをともなう
ノミ・ダニ 赤く腫れ、痛がゆくなる
ハチ 刺し口から出血し、真っ赤に腫れ上がって痛み、しみのような跡が残る
ドクガ 毒針毛の刺さった場所に、かゆみの激しい赤い発疹がたくさんできる

対処方法
・水などですぐに冷やして下さい。
・ドクガの場合は毒針毛を洗い流します。この時こすらないようにして下さい。
・子供の場合はかきむしりすぎて、その傷口から細菌が入り、“とびひ”になることが多いので、注意しましょう。
・ハチなどに刺された場合、刺された所に針が残っている場合はすぐに取り除いて下さい。何度か刺されるとアレルギー反応による ショック症状を起こし、命に関わることもあるため、じんましんが出たり、息苦しい時には、医師の診察を受けましょう。
昔から「ハチにさされたら、アンモニア」とよく言われますが、皮膚の中に入ってしまった毒液には、皮膚の表面にアンモニア水を 塗っても効果はありません。それどころか皮膚炎を起こすこともあるので、アンモニア水は使用しないで下さい。
・かゆみがひどい場合には、医師の診察を受けるなどして薬を塗って下さい。症状がひどい場合は内服薬が処方されることもあります。
虫さされの薬(内服・外用薬があります)
かゆみ止め・・・抗ヒスタミン剤
抗炎症薬・・・ステロイド(副腎皮質ホルモン)剤

これからの季節、海や山、キャンプ場など虫の多いところに行く機会も増えてきますが、なんと言っても、まずは虫に刺されないように することが一番です。肌の露出を避け、市販の虫除けスプレーを利用するなどして、虫から身を守りましょう。


〜梅干〜
日本の食卓には欠かせない梅干。体によいと言われていますが、具体的にはどんな働きがあるのでしょう?
梅干には、すっぱさの源であるクエン酸やリンゴ酸などの有機酸が豊富に含まれているため、胃腸を刺激して消化・吸収を助け、便通を良くします。 また、クエン酸は体内の疲労物質である乳酸の分解を促進するだけでなく、過剰産生もおさえてくれるため、疲労回復に効果が あります。
そのまま食べるのは苦手な方は、ドレッシングや和え物などに使ったり、煮物や揚げ物に加えたりしてもおいしく食べられます。
体力が衰えがちな夏、梅干パワーで元気に乗りきりましょう!