第25号 2001.9.25
今回のテーマ (特集)慢性頭痛、きのこ、舌

 慢性頭痛
日本人の三人に一人は“頭痛もち”であるといわれています。この頭痛は脳や体に病気がないのに繰り返しおこる 「慢性頭痛」と呼ばれるもので、その症状・原因により大きく二つに分類されます。
偏頭痛(へんずつう) 緊張性頭痛
・脈の拍動とともにこめかみが痛む
・頭痛が起こる前に視界がチカチカ光る
・吐き気をともなう
・後頭部を中心として頭全体が痛む
・ひどい肩こりや目の疲れをともなう
脳の血管が収縮し、再び拡張した時にまわりの神経を刺激するために起こる 精神の緊張や頭や首の筋肉の緊張が血行を悪くすることによる
・ストレス、ホルモン、食べ物など引きがねとなる要因を取り除く
・安静にする
・血管を押さえる
・冷やす
・薬物療法・・・血管拡張予防薬
・血行を良くする
・姿勢を良くする
・ストレスをうまく取り除く
・薬物療法・・・抗うつ薬、抗不安薬、筋弛緩薬

“頭痛もち”は、つい鎮痛剤に頼りがちですが、予防薬のように毎日服用すると、かえって頭痛を起こす原因になりますので、 注意が必要です。
また、頭痛にはこれ以外に、脳や体に原因があって起こる“症候性頭痛”といわれる危険な頭痛もあります。 いつもと違う痛みを感じたときは自己判断せず、必ず医療機関(脳神経外科)で検査を受けるようにしてください。


きのこ〜毎日の食卓に山の幸を〜
低カロリーでヘルシーな食べ物として有名なきのこ。収穫の秋には豊かな味と香りで私たちを楽しませてくれます。 きのこには、ビタミンB群、食物せんいが多く含まれています。ビタミンB群は、脂質・たんぱく質・糖質のエネルギー代謝に働きます。 食物せんいのうち、水溶性のものは血糖とコレステロールを下げ、不溶性のものは便通をよくしてくれます。
また、エルゴステロールという物質は、紫外線によりカルシウムの吸収を助けるビタミンDになるため、骨粗しょう症の 予防にもなります。この他にも様々な成分が含まれており、生活習慣病の予防に効果のある食べ物といわれています。

お日様を浴びよう!!
日光浴によりエルゴステロールはビタミンDに変わります。あまり外出できない方も心配ご無用!
自分の代わりに『きのこ』を日光浴させましょう。(目安は料理前約30分)

種類も豊富なきのこ。いろいろな味を楽しんでみてはいかがでしょうか。


〜舌〜

舌の重要なはたらきは、味を感じることです。食物などの味は、舌にある味蕾(みらい)という細胞によって刺激となり 脳に送られます。味蕾は味の刺激を受けるたびに疲労するため、1ヶ月ごとに新しく生まれ変わります。このとき亜鉛(あえん) が不足していると新陳代謝がうまく行われずに味覚異常が起こってしまいます。食品添加物や保存料は体内の亜鉛を排泄して しまう働きがあるので、なるべく天然の素材を使ってバランスのよい食事を心がけることが舌の健康のためにも大切です。
実りの季節、健康な舌でおいしくいただきましょう。