第19号 2000.9.25
今回のテーマ (特集)喘息、さつまいも
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喘息 〜ぜんそく〜 |
人間は絶えず空気を吸ったり、吐いたりしながら生きています。喘息は、空気の通り道である気道の慢性的な炎症 によって起こります。気管支に炎症が生じると、気管支の周囲の筋肉(平滑筋)がけいれんを起こして収縮し、また粘膜から の分泌物が多くなり空気の通り道が狭くなるため、喘鳴や呼吸困難の発作が起こります。 |
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喘息の種類
《アレルギー性喘息(アトピー型喘息)》
アレルギーの原因物質(アレルゲン)が体内に侵入することによって喘息発作を引き起こすものです。
小児喘息に多く、アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎を合併しやすいのも特徴です。
《非アレルギー性喘息》
アレルギー以外の原因により起こります。
自律神経のバランスやホルモンの分泌の乱れが原因と考えられています。
このタイプの多くは、風邪によって起こった気道の炎症が引き金になるため、感染型とも呼ばれます。
薬物治療
ステロイド薬 |
炎症を抑える (プレドニン・フルタイド・アルデシン) |
抗アレルギー薬 |
アレルギー反応を抑える (ケトテン・インタール ・アレジオン ・オノン) |
β刺激薬 |
自律神経に作用して気管支を拡張する (メプチン・アトック・スピロペント) |
テオフィリン薬 |
気管支を拡張する (テオドール) |
抗コリン薬 |
自律神経から出される物質の作用を阻止して気管支の収縮を抑える (フルブロン) |
すでに現れている発作を抑えることが最優先されるため、薬物による対症療法が基本となります。
使用方法として気管支の粘膜に直接吸収させる吸入療法と内服があります。 上表の他に去痰薬や漢方薬、抗生物質などが使われることもあります。
日常生活での注意
喘息の発作を予防し、症状を悪化させないためには、上記のアレルゲンや誘発因子を避けることが第一です。 それには、こまめに掃除をし、室内を清潔に保ちましょう。体力作りの運動は、無理なく自分のペースを心がけてください。 悩みや心配ごとも発作には大敵です。体も心もリラックスした生活を送りましょう。
さつまいも 〜秋の味覚は栄養満点〜
さつまいもにはビタミンB1やCなどが意外に多く含まれています。これらのビタミンは他の野菜より熱によって壊れにくい ため、手軽な調理で多くのビタミンを摂ることができます。さらに、さつまいもに多く含まれる繊維質は腸を刺激して排便を促し、 ヤラピン(切った時にでる白い液)という成分には便をやわらかくする作用があるため便秘予防に効果的です。 この他にも、最近がん予防として注目されているβーカロチンなどを含む食べ物として見直されています。
この秋、美容と健康のために、食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。 |
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