第15号 2000.1.25
今回のテーマ (特集)消化性潰瘍、血液、しもやけ
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消化性潰瘍 |
消化性潰瘍とは、消化液によって胃あるいは十二指腸の粘膜が深く傷つけられた状態をいいます。
これまで日本では胃潰瘍が多かったのですが、近年では十二指腸潰瘍も増えてきています。
★原因 |
ストレス、へリコバクター・ピロリ菌、タバコ、酒、コーヒー、香辛料、鎮痛剤など原因がはっきりせず再発を 繰り返すもの(慢性潰瘍) もあります。 |
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★治療 |
治療の基本は、心身の安静、食事療法、薬物療法です。原因が明らかな場合は、それを取り除いていきます。 難治性のものや、合併症を伴う場合は手術をします。 |
★薬 |
消化性潰瘍で用いられる薬は大きく分けて2つあります。
1.攻撃因子抑制薬
胃あるいは十二指腸の粘膜を傷つける胃酸が出すぎるのをおさえます。
(例)アルタット、ザンタック、タケプロン、ガストロームなど
2.防御因子増強薬
胃のもつ粘膜を守る働きを助けます。(血流を良くする、粘液の分泌を促進する)
(例)ゲファニール、セルベックス、ドグマチール、ガストローム、マーズレン、マーロックスなど |
原因のはっきりしない慢性潰瘍は再発を繰り返しやすいので、これを予防するため、医師の指示どおり薬を一定期間 きちんと服用することが大切です。
また最近では、胃炎や消化性潰瘍の原因となるヘリコバクター・ピロリ菌を除菌するという治療法も注目されています。
潰瘍を作らないために、体と心をゆっくり休め、規則正しい生活を送りましょう。
〜私たちの体に流れている液体 血液〜
血液の量は体重の約6〜9%を占め、その量は常に一定に保たれています。
全身をかけまわっている血液には、次のような様々な働きがあります。
1.物質を運ぶ。
・肺で二酸化炭素と酸素の交換を行い、体のすみずみまで酸素を送る。
・胃から栄養素を取り込み、体内の老廃物を外に出す。
・ホルモンを運ぶ。
・体の表面から熱を出し、体温を一定に保つ。
2.体内の水分を調節する。
3.細菌などによる感染から身を守る。
これらの働きは血液中に含まれている様々な成分によって行われています。
寒い時期はご注意を!!
冷たい風に身が縮む季節、手や足の指が赤く腫れかゆくなっている人はいませんか?これは、一般的に「しもやけ」 と呼ばれていますが、正式には「凍瘡」といいます。
しもやけは、気温が5℃前後で昼と夜の気温差が10℃内外の時に、血液の流れが悪くなることによって起こります。 予防は、まず手や足を暖かくすることが大切です。手袋や靴下をはき、手足のマッサージをして血行をよくしましょう。 また、ビタミンEを含む食品(ほうれん草、小松菜)は血液の流れを良くするので、冷えやしもやけの緩和に効果的です。
治療には、ビタミンE軟膏(ユベラ軟膏)やヘパリン類似物質(ヒルドイド)などのぬり薬があります。 |
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