第12号 1999.6.25
今回のテーマ (特集)下痢、坐薬その1、にんにく
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お腹お元気ですか?〜下痢〜 |
夏の下痢は、食中毒や食べ過ぎ・飲み過ぎによる消化不良、寝冷え、風邪、睡眠不足、自律神経異常など の原因によるものが多いです。
*自律神経異常:例えば、クーラーの効いた部屋と外の温度差が大きいことにより、自律神経のバランスが崩れること。
これらを防ぐには“体力の温存”をすることが一番です。規則正しい生活、食事をすることを心がけましょう。
下痢になってしまったら・・・・
1.安静:腸をしずめるために安静にしましょう。
2.保温:お腹が冷えないようにしましょう。
3.水分:水分不足になりやすいため、こまめに水分をとりましょう。
4.洗浄:食中毒など菌を介してうつるものもあるため、こまめに手を洗いましょう。 |
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下痢の時の食事の基本は・・・・
食べてよいもの |
激しい下痢の時: |
おも湯、くず湯、薄い番茶、みそ汁 |
回復してきたら: |
おかゆ、うどん、やわらかく煮た野菜、
やわらかく煮た魚、りんご、卵 |
お子様のミルクは薄めにするとよいでしょう。 |
食べるとよくないもの |
脂肪の多いもの: |
肉、揚げ物、うなぎ |
消化の悪いもの: |
貝類、いか、たこ |
繊維の多いもの: |
生野菜、豆類、そば、海藻 |
刺激の強いもの: |
コーヒー、炭酸飲料、アルコール |
その他砂糖を多く含むもの、冷たいもの |
お薬には・・・・
1.腸運動抑制剤:腸の運動をおさえて下痢を止めます。(ロペミンなど)
2.収れん剤:粘膜面を保護します。(タンナルビンなど)
3.整腸剤:腸の中を正常にしようと働きます。(レベニン、ビオフェルミンなど)
4.吸着剤:腸管内の毒素、ガス、細菌、水分などを吸着し、粘膜も保護します。(アドソルビンなど)
5.抗生剤:下痢の原因となった腸内細菌をやっつけます。
1〜5までのお薬を症状に合わせて飲みます。
おくすりQ&A〜坐薬編〜 |
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Q1.なぜおしりから入れるの?
A.肛門から入った薬は、直腸から吸収され、 血液に乗って全身に運ばれます。そのため、飲み薬と違い胃に負担をかけることも少なく、効き目も早くあらわれます。また、 注射のような痛みもなく、内服が難しい時でも使用できるという利点があるからです。 |
Q2.坐薬を入れた後、排便してしまったら・・・
A.入れた直後に坐薬がそのまま出てしまったら入れ直し、溶けている場合は、吸収されている可能性があるため様子をみましょう。 症状の改善がみられない時は、指示された時間をあけて入れ直して下さい。
*坐薬を入れる時の刺激・異物感で便意を感じることがありますので、できるだけ排便後に使用して下さい。 小さい子供さんの場合、挿入後しばらく肛門を押さえておいて下さい。 |
にんにくパワーで夏も元気に!
にんにくの魅力は食欲をそそるあのにおい。
においのもとである物質アリシンには、12万倍に薄めても効果を発揮 する殺菌作用や、糖をエネルギーに変えるビタミンB1の吸収を良くして疲労回復と体力増進に役立つことが知られています。 また、にんにくにはアトピー性皮膚炎などのかゆみを抑える働きもあると言われ注目されています。
にんにくパワーをうまく取り入れて暑い夏を乗り切りましょう。 |
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