第11号 1999.4.26
今回のテーマ (特集)高血圧その2、尿糖

 高血圧〜その2 生活習慣を見直そう!〜
高血圧の治療の大きな目的は、高血圧により起こるさまざまな合併症を防ぐことにあります。 治療法には、具体的に食事療法、運動療法、薬物療法の3つがあげられます。

食事療法 〜自分の食事について関心を持とう!〜
1.塩分を減らす。
1日7〜8g以下を目標に。
料理はうす味で調理しましょう。
2.食べすぎに注意する。
腹八分目以上に食べていませんか?
余分なエネルギーは肥満の原因になるので注意しましょう。
3.動物性脂肪(バター・肉など)の摂りすぎに注意する。
動物性脂肪の摂りすぎはコレステロールを増やし、動脈硬化を促進します。
その結果、血管に負担がかかり血圧にも影響します。
4.バランスの良い食事を心がける。
野菜・果物に含まれるカリウムは血圧を下げる効果があります。
また、食物繊維を多く含むものをとり、便通を良くすることも大切です。

なぜ塩分は血圧を高くするの?
塩分を摂ると体内のナトリウムの量が増え、それを薄めるために血液中の水分が増えます。
その結果、全体の血液量が増え、血液を心臓に送り出す力がより必要となるため血圧が上がってしまうのです。

運動療法 〜無理せず適度な運動を〜
一人一人の状態により必要な運動量は異なるので、運動を始める前は必ず医師に相談しましょう。
自分に合った運動を無理せず楽しく続けることが大切です。
歩く・ジョギング・水泳・ラジオ体操など全身を動かす運動をしましょう。


薬物療法 〜毎日の服薬は忘れずに〜
食事療法、運動療法だけで不十分なときは、薬による血圧のコントロールが必要となります。 血圧が下がったからといって自分の判断でお薬をやめないようにしましょう。

血圧を上げないために・・・
高血圧は生活習慣病のひとつにあげられているほど、日常生活と密接に関わっています。生活習慣を 少し見直すだけでも血圧の状態はずいぶん変わってきます。次のようなことに気をつけて、 血圧を上げない生活を心がけましょう。
・規則正しい生活を送りましょう。
・排便時には血圧が上がるので、便秘に注意しましょう。
・アルコール・タバコは控えましょう。
・入浴時はぬるめのお湯につかりましょう。
・ストレスをためないようにしましょう。
・睡眠は十分にとりましょう。

  

シリーズ 検査値を読む
その3〜尿糖〜
尿糖とはその名の通り尿中に現れる糖(ブドウ糖)のこと。
過食やストレスで一時的に現れたり、糖尿病で血糖値*注が高くなる(一般的に180mg/dl以上)ことで現れます。 また、腎臓や肝臓など内臓の疾患が原因となることもあります。
原因を明らかにするためには血糖値を合わせて測る必要があります。
*注…血糖値とは血液中の糖(ブドウ糖)の値のこと

尿糖試験紙について・・・
薬局でテス・テープ、ウロピース、ハイテスパーGなどの名前で売られている尿糖試験紙は、 尿中に浸すと糖の量によって色が変わります。
家庭で簡単にチェックできるので糖尿病の自己管理をするのに役立ちます。