第7号 1998.8.25
今回のテーマ (特集)ビタミン、尿酸値、秋の七草

 消え行くビタミン
夏バテにはビタミン
ビタミンの中には、体内で使われる以外に、汗や尿の中に排出されてしまうものもあります。ビタミンのほとんどは体内で 作り出すことは出来ないので、不足しがちなビタミンを積極的に摂りましょう。

ビタミンの敵、ストレス
ストレス社会といわれる現代ですが、体内では、ストレスを受けることによって、大量のビタミン、特にビタミンCとビタミンB群 (※注)が消費されてしまいます。また、たばこは体内のビタミンCなどを壊すので、たばこを吸う人はビタミン摂取を心が けましょう。

ビタミンはあくまでも食品から摂るのが基本です。ここにビタミンB群とビタミンCを多く含む食品を示してみました。
種類 多く含まれる食品
ビタミンB群 豚肉、レバー、さば、卵、干ししいたけ、うなぎ、大豆製品など
ビタミンC いちご、レモン、ピーマン、小松菜、じゃがいも、キウイ、みかん、ブロッコリーなど
(※注)…ビタミンB群とは、ビタミンB1、B2、B6、B12、ニコチン酸、パントテン酸、葉酸の総称です。

健康を保つためには、「1日30品目を!」と言われるように、
さまざまな食品からビタミンをバランスよく摂ることが大切です。



シリーズ 検査値を読む
その1〜尿酸値〜

基準値・成人男性:3.0〜8.1mg/dl
     ・成人女性:2.1〜6.5mg/dl


尿酸値が高いと・・・?
血液中の尿酸が多い状態で放っておくと、足の親指の付け根など関節が赤くはれ、激しい痛みを伴う痛風発作が起こります。 また、腎障害、尿路結石、心臓障害、脳血管障害などの合併症が起こることがあるので注意しましょう。

生活上の注意点
・バランスのとれた食事を心がけ、カロリーのとりすぎに気をつけましょう。
・水分を十分にとりましょう。
・アルコール類は適量を守りましょう。
・激しい運動はいけませんが、適度な運動を心がけましょう。
その他、塩分のとりすぎやストレスにも注意しましょう。


秋の七草〜自然の美に目を向けてみませんか〜
秋の七草とは、ハギ、ススキ、クズ、ナデシコ、オミナエシ、フジバカマ、キキョウのことを言います。春の七草が無病息災 を願い、お粥にして食べるのに対して、秋の七草は、野の花の美しさを表すものとされています。
この七つの中で、注目したいのはクズ。クズからとれるデンプンは、くずもちやくず湯などに用いられ、私たちの味覚を楽しませて くれます。また、クズの根(葛根)には、発汗、解熱、鎮咳作用をもつ物質が含まれていて、漢方薬としても広く使われています。
他の6種の野草は、食用・薬用にはあまり利用されていないようですが、私たちの目を楽しませてくれ、秋のおとずれを感じさせて くれるものとして大切にしたいものです。