第3号 1997.12.25
今回のテーマ (特集)かぜ、薬の数、インフルエンザ
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かぜのおはなし |
≪かぜってなあに?≫
おもにウィルスの感染によって鼻水、咳といった症状を呈する上気道炎をかぜ症候群といいます。
このうち、急性で軽症な普通感冒がいわゆる「かぜ」です。
疲労、睡眠不足、栄養不足、寒さなどによって、体力がおちると、かぜをひきやすくなります。現在のところ、かぜに有効な 抗ウィルス剤はありません。このため治療は、症状をおさえる対症療法が主になります。 |
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≪かぜの薬にはどんな種類があるの?≫
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*総合感冒薬 |
抗ヒスタミン剤、解熱・鎮痛薬と炎症を抑える薬などが含まれています。人により眠たくなることがあるので 注意して下さい。 |
*抗ヒスタミン剤 |
鼻水・鼻づまりに。人によって眠気や、鼻・のどの乾燥が起きることがあります。 |
*解熱・鎮痛薬 |
熱・頭痛・関節痛に。 |
*痰きり |
たんに。たんを出やすくするため、水分の補給も大切です。 |
*咳止め |
せきに。 |
*抗生剤 |
感染した細菌(バイ菌)をやっつけます。 |
≪生活上の注意点≫
かぜの治療には、安静、保温保湿、栄養が大切です。十分な睡眠をとり、温かくしてゆっくり休みましょう。 また、消化がよく栄養価の高いものをとり、水分も十分補給しましょう。
入浴は意外に体力を消耗し、湯冷めも心配ですので、できるだけ控えましょう。症状が軽く、熱がなければ、湯冷めしないように 気をつけて疲れない程度の入浴はかまいませんが、症状によって異なりますので、お医者さんにご相談下さい。
≪かぜをひかないために!≫
外から帰ったら、感染予防のために、必ず石けんで手を洗い、うがいをしましょう。衣類にも意外にウィルスがついているため、 帰ったら玄関先ではたいてから家に入りましょう。また、日頃から十分な栄養と休養をとり、ストレスを避け、抵抗力をつけて おくことも大切です。
乾布まさつは皮膚の抵抗力を高めます。 |
おくすりQ&A |
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Q1 お医者さんに出してもらった薬は、どうして数が多いの?
市販されているかぜ薬には、一つの薬に、熱さまし、鼻水止め、咳止めなど数種類の成分が含まれています。医療用の薬は、一つの 薬に一成分しか含まれていないものがほとんどです。そのため症状にあわせて薬を選択できますが、どうしても数が多くなります。
Q2 かぜとインフルエンザってどうちがうの?
インフルエンザはインフルエンザウィルス(A、B、C型)の感染によって起こります。初期症状はかぜと同じですが、かぜに比べ 症状が重く、倦怠感、頭痛、筋肉痛、関節痛などの全身症状や、高熱を伴うことが特徴です。また、感染力が強く、時に大流行 を起こします。
今年は早くもニュースで騒がれていますので、きちんと予防し、気をつけましょう。 |
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